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Posted by TI-DA at

2017年10月26日

自分さがしセミナー じゃなく 「ジブン学」

十月十九日 大城麗子さんのセミナー『ジブン学』

ジブン学だけど、なぜかアルプスでは麗子さんの自分さがしセミナーと呼ばれている。
これもアルプスでよくあること過ぎて、誰もツッコミをしない。

この日は以前にもやった怒りの感情についてで、テキストも以前使ったものと同じだと思う。おさらいと前回からの変化も知ることができる。今回初めての仲間にもきっと良い体験になる。

麗子さんのテキストは字を間違えていたり、書いてあることは違うけど意味が同じで重複していたり、セミナー講師のものとしては異色の作り。

ただそれも麗子さんの人柄と発達凸凹の克服、回復者としてのなにかが、ミスをミスでなくしている。いや、ミスはミスなんだけど(麗子さん)らしいね、だけ。

それで似たようなところがあるアルプスの仲間たちも、いつもなんとなく受け入れちゃえて、毎回ちょっと面白いひとコマになっている。


この日は怒りの感情が出やすい事柄がたくさん書いてあるリストに、自分の怒りのレベルを5段階で◯をつけていく。

レベル1は全く怒りがない。
レベル5は怒りマックス。

項目には一般的に酷いことから、いわゆるしょうもないものまである。

探し物が見つからないといったことや、世の不条理やいじめに対してなどシリアスなことも。

書き込んだあと麗子さんが項目を読み上げ、怒りレベルに挙手をする。

特に注目なのがレベル1と5。

レベル1の人にはなんで怒らないのか。
レベル5の人にはなぜ怒りの感情が強いのかを尋ねていく。

聞いていると人によって怒りの感情の出方はほんとさまざまで、その対象もだいぶ違うことが判明する。

怒りが出てもレベル5にならないようにを考える。

人によっては怒ることのないことが、別の人には許せないことにもなっていたりする。

要するに人によって考えかたというのはだいぶ違うのである。

ただこれも当然のこと。

だけど、依存症の我々はどうしてもそこを受け入れることが難しい。
それで自分なりの正義や価値観を人にぶつけてしまう。
直接ぶつけなくても、心の中で否定し苦しくなってしまう。

なんで?どうして?理解できない、と。

自分と他人の区別が苦手で、これはかなり主要な症状だったりする。

依存症の考えは基本傲慢。
受容が苦手で、否認が得意。
分かっていてもそうなってしまう。
改善のためには日々心がける。
自分と向き合うことをする。


途中、仲間の個人的な怒りを聞いて共感する麗子さんが言う。

「私も!めっちゃ腹たちますよねぇ、アハハ〜w」

レベル5の怒りを思い出してムッとなってる仲間の気が一瞬ゆるむ。
なんかこの場面て怒りの解消法の大きなヒントかも。

レベル5の怒りが出たとき、どうしているかも訪ねていく。
対処法があるということは怒りをコントロールできているとも言える。

レベル1の仲間には、なんで怒らないのかも聞いていく。
なるほど。そう考えれば良いのかを知ることができた。

次に自分が反応する怒りの事柄を小さい紙に書き、その対処法も書いて大きな紙に貼っていく。

ちょっとした一覧表ができて、ほかの仲間のアイデアも見れるようになる。

なるほどなるほどのことが書いてあり、途中の麗子さんを含めた仲間たちの共感。

怒りや苦しいことを誰かに話す。
それに共感してもらえる。

これだけでだいぶ楽になる。

不思議なんだけど、ほんとに楽になれるのだ。

これはアルプスの仲間たちが全員感じ経験していることで、この日も少し楽になったことがあったはず。

仲間といて少しずつ楽になっていき、アルプスにきてくれる先生たちに教わりまた少し楽になれていく。

お酒を飲んでなくても、苦しい辛い気持ちのままでは、ふたたびお酒を飲んでしまう日はすぐそこで、負の感情の対処や対応ができるようになることは、再飲酒から遠ざかることとも言える。

それとせっかくお酒が止まってるのに、心が苦しいなんてもったいない。

今回はアルプスの午後のプログラムの時間前にきてくれた麗子さんが、3時前くらいからそわそわしだす。

「あれ?終わりの時間て3時でしたっけ?」

いえいえアルプス午後のプログラムは3時半までですよ。笑

なんと麗子さん、今までずっと3時だと思っていたようだ。

アルプスに笑いが起こりなごんだ空気になっていく。

あれ? 遅刻したり時間を間違える麗子さんのことを誰も怒ってないようだ。
他人の時間になんて、以前はことさら辛くあたったろうに、アルプスの仲間たち、自然に受け入れることができている。これもきっと、。笑

セミナーも終わって今度は3時半もちょっと過ぎて、先ほどの大きな紙をアルプスにある正面のホワイトボードにバーンと貼る麗子さん。

スタッフから一言。「そこは使うから貼らないで」

あ、それはそうですよね。笑

アルプスにはじめたまにきてくれていた麗子さんが、今はほぼ定期的にきてくれる。

休みがちだったり、時間を作るのが難しい仲間もきたりする、麗子さんの自分さがしセミナー、じゃなかった『ジブン学』

面白いだけじゃなく、回復のことで引き出しの多さは、ほんとにすごい大城麗子さん。それらを惜しげもなくシェアしてくれる。

ほんとにありがとうございます!

それで次はどんな面白いことになるのか、つい期待しちゃうのは一人や二人じゃないだろう。笑

そういえば去年のアルプスバーベキューにきてくれた麗子さん。今年は不参加だった。

麗子さーん!アルプスには忘年会もあるんですよ〜!

今年も来年もよろしくお願いしますね!!

< 文章&写真 利用者 依存症のハル >






  

Posted by アルプスセンター at 17:37Comments(0)

2017年10月25日

バーベキューパーティー

十月十八日 アルプスセンターバーベキューパーティー

待ちに待ったアルプスでのバーベキュー!

天候は、、悪くはないというか、当初SUPをやった海のある八重瀬町サザンリンクスで予定していたんだけど、台風が近づいてることもあり、アルプスセンター一階の駐車場にて行われた。

実はこれも前回のバーベキューからの教訓で、去年は十一月にやったアルプスバーベキュー。十一月なんだけど、よく晴れた十一月の屋上は暑かった。それもとんでもなく暑かったのだ。

なので今年は一階駐車場の日陰で。
アルプスバーベキューが海で開催される日は来るのだろうか。。

やはりというかこの日は大盛況。
今はまだプログラムに積極的になれない仲間も今日はちゃんといる。笑顔でお肉を食べている。

食べることは前進、回復なのは間違いないこと。本来食べるって人間フツーなんだけどね。笑

またお肉が柔らかい。
エビやウインナーもあり焼きそばも大量にある。

それで、以前の我々は肉と言ったらビールだったんだけど、ここは白ご飯!

あ、だけどご飯炊いてない。
そんなところにアルプス女性メンバーがご飯を持参してくれている。

一番喜んだのは安座間さん。
その様子といつもの口ぶりからすると、安座間さんの一番の好物は白ご飯だと思われる。笑

全員に行き渡ることはできなかったので、この辺は次回への教訓としよう。

女性メンバーの皆さま、ありがとうございます!

宴も佳境に近づいたころ、誰かがアイスが食べたいと言う。

そこに鶴の一声、施設長岡田さんが買おうと(!)

買い出しに行ってみんなで食べていると、一人だけ自分のぶん誰か食べていいよと。
ん?甘いものなのに?
聞いたら食べ過ぎてお腹いっぱいなんだって。笑

その後、片づけをして一服する。

先ほど肉と言ったらビールと書いたけど、正確にはほとんど肉も食べない状態までになった仲間がほとんど。

ビール 肉 ビールビールビール 酒。
最初にちょびっと肉を食べたら、あとは食べないというのがアルコール依存症のデフォ。

大げさに聞こえるかもだけど、肉もちゃんと食べてたよという仲間にはまだ会ったことがないのも事実。


お肉を白ご飯で食べて、焼きそばにアイス、持ち込みのお菓子も出回っていた。

子どもみたいだけど、うん、みんなそういう笑顔だった。

サザンリンクスの海から急遽アルプスで。
去年の教訓から屋上ではなく一階駐車場で。
次回はたっぷりご飯も炊いて。
次もきっとアイスが食べられるだろう。
それが当たり前にならないように毎回感謝しよう。

アルプスセンターに来てくれている皆さまも参加(たぶん)自由ですよ!
ぜひいらしてくださいね!!

あ!会費は1000円です。笑

仲間と楽しく食べる食事。

変えがたい幸せを感じられる時間です♫










  

Posted by アルプスセンター at 16:14Comments(0)

2017年10月17日

今年最後のSUP??

十月・神無月

ちょっと涼しくなったと思った九月から、十月に入って再び夏。湿気や温度や空の雲までほぼ真夏になってる沖縄。
聞くところにとよると102年ぶりの猛暑なんだって。

10月9日。アルプスセンターの仲間たちは、おそらく今年最後のSUPをやりに八重瀬町 サザンリンクスの海にきた。

当初は奥武島を予定していたんだけど、潮の流れが速いということで、奥武島を撤退しこちらに。

この日は那覇から自転車で駆けつけた仲間も二人た。

アルプスで海に来るのは初めての仲間もいる。

天気はまずまずの好天。
海に来るならやっぱり晴れの日がいいね。

実はこの日SUPに乗った仲間は少なめで、なので海に入った仲間は思う存分楽しんでいた。

海に入らなかった仲間はどうしていたかというと、お菓子を食べたりおしゃべりをしてたり、寝てたりしていた。アルプスセンターの仲間たちの過ごす時間は相変わらずゆるい。

ちょっと話は脱線するけど、アルプスではお菓子がほんとに人気である。スナック菓子にスウィーツ、アイスも。

アルコール依存症者のお酒が止まると、食べること、特に甘いものに走ることが多い。

飲むことから食べることに目覚めるという感じ。
お酒の糖の代替品という説もある。

後者の場合微妙な気もするけど、それでも食べ物が美味しいっていいものである。

依存対象が変わることを、クロスアディクションという。

ま、まあでも例えば朝ご飯が美味しいなんて言えることは回復だと思う。

毎日二日酔いで気分は最悪、朝から飲んだり朝とか昼の感覚もない日々からここまで来たんだからね。

閑話休題

サザンリンクスに来たときなんだけど、アルプスの車が通ろうとしてる道を他の車がふさいでいた。

来たときは声をかけてどいてもらう。

SUPを終えて帰ろうとすると、同じ車がまたそこをふさいでいた!

アルプスの仲間、スタッフの仲間が試されるときだ。

また声をかけて車を移動してもらって、それだけなんだけど、上がった声として
「考えられない」
「いるのにしばらく見て見ぬ振りをされた」
「ここの所有者かもしれない。だったらしょうがないかも(そうでもない気も....)」
「みんなでひっくり返しちゃおう」←冗談です 笑

一般的に道をふさがれたらいい気分ではないだろうけど、我々は感情のコントロール、特に怒りの感情のコントロールをもっとしっかり身につける必要があり、日々訓練している。

正確に言うと感情はコントロールできないので、怒りが出たときどう対処するか、どう行動するかしないか、翌日に持ち越さないようにするにはを訓練している。

この日はなんだかんだ道をふさがれたことをネタに盛り上がっただけだった。笑いあって大笑いもしてイベントとして楽しんじゃった。

もちろん一人ひとりの胸のうちは分からない。
でもそれはネガティブな感情を表に出してないということだからオッケーなのである。

そして今月の18日は、ここサザンリンクスでアルプスセンターバーベキューパーティーが行われる。

沖縄でいうビーチパーティーである。

お酒を飲まないビーチパーティー。
繋がりたての仲間には生まれて初めての経験になるかもしれない。

だけどだいじょうぶ!ぜったい楽しいから!
お肉は美味しいとこのスタッフの安座間さんが用意する予定だから!!



先月涼しくなってきたので体調管理をと書いたけど、十月も後半、まだまだ暑いので体調管理をやはりしっかりと 笑

なのでバーベキューの日はちゃんと栄養とりましょうね!

食べ過ぎ注意で!!

< 文章&写真 利用者 依存症のハル >







  

Posted by アルプスセンター at 18:02Comments(0)

2017年10月16日

ある日のアルプスセンター。

ある日のアルプスセンター。


写真の説明になるんだけど、1枚目左にいる仲間はミシンで鍋つかみを作ってる。
バイアスとかカッコいい単語を使って講師の先生と会話をしている。
ちなみに講師の先生は多彩な女子の青木さん。

右にいる仲間。携帯をいじってる。なにをしてるかはもちろん不明。

お次は見ての通り三線を弾いている。

そういうわたしは写真をこうして撮っている。

ある日の火曜日午後の創作活動のときのひとコマである。

とまあ、アルプスセンターは自由である。



プログラムに積極的に参加することは大切なこと。

場合によっては、多少無理をしてでも参加することが大切なときもある。

自分がキツいときちゃんと休むのも同じくらい、ときにはそれ以上に大切なこと。
無理はしないこと、無理のしすぎはダメ、絶対である。

自分のペースでやることも大切で、仲間たちとの協調性を持つのも大切。

そして重要なのは、なんといっっても仲間と一緒にいることである。


あと、優先順位をしっかり見極めること。


それでこれって一般的に難しいことなのかな?


キツいときには休む。
自分のペースで。
協調性。配慮。
優先順位。

「第一にことは第一に」

そんな格言もあるんだけど、書いてて思った。

第一のことは第一にってめっちゃ当たり前だよな。
キツかったら休むってフツーでしょ。

実は依存症の仲間たち、これらが難しく、ときにはできない。
解ってて もできない。解らないなんてこともある。

こういうところをアルプスセンターで学んでる。
訓練しているという言いかたをしたりする。

アルプスでは無理をしてたら仲間たちが無理しないように言ってくれる。
一人で淋しくしてたら、仲間と一緒にいようと勧めてくれる。

スタッフさんのこの辺の見極めとアドバイスはかなり的確で、利用者同士では言いづらいことも言って教えてくれる。ありがたいことである。

社会のミニチュアだと教えてもらった。

依存症になると社会からだいぶ離れてしまう。
これはもう今はどうしようもない。
そういう病気になってしまったのだから。

病気の症状が強いうちは、いわゆる普通に社会にいることがどうしても難しい。

そのリハビリをアルプスでしている。
生活を立て直す訓練をして、社会復帰の準備、訓練をする。
目標を作って目指す。その場所なんだと思う。
行き場所がない仲間たちの居場所である。

依存が止まっても居場所がないのはよくあること。
やってきたことを振り返れば。。


いずれ社会復帰をしてもやっぱり仲間とは一緒にいるべきである。
それは間違いないことだとアルプスにいると分かってくる。

そんな仲間たちの居場所を作ってくれたアルプスセンターには感謝です。

ありがとうございます!!


アルプスには卒業があるから、その後の居場所は自助グループである。
ここには一生涯いられる。

このお話はいつか書きたいし、書いてもらいたい仲間もいます。


それでは今日も一日、第一のことを第一にで!

朝夕涼しくなってきた沖縄。
季節の変わり目、体調管理もしっかりと!

それもアルプスで訓練中なんですよ。笑

< 文章&写真 利用者 依存症のハル >



  

Posted by アルプスセンター at 14:26Comments(0)