2017年12月12日

島ぞうりアート 

青木さんの創作活動。

この日は先週に引き続き『島ぞうりアート」だった。

島ぞうりアートとは、沖縄に住んでる人ならまず見たことがあるはず。

島ぞうりに彫った絵や字があるものだ。

その島ぞうりとは沖縄のいろんなところで売っている安価でカラフルなビーチサンダルのことである。

そして沖縄ではビーチサンダルをはじめ、簡単な履物のことをぞうりと言う傾向があるようだ。

前回の創作活動の時間のことの中で、青木さんはどなたでもできる。絵心すらいりませんとのことであったが、絵が描けなくてほんとにできるのかと思われるものの、さすが教え上手の青木さん。いくつも南国っぽいイラストを準備してくれていて、それらが描いてある紙を切り取って、そのいくつかのものを配置していくというやり方をとっていた。

「バランスが大事です」と、この日のために彫ってくれた島ぞうりをお手本に見せてくれる。

ALPSと彫ってあるぞうりを見て、以前にでも作った島ぞうりアートにALPSの文字を彫ったのですかと、なかなか無粋なことを聞く仲間に、「違います。この日のために一から作りました」と一喝する青木さん。ご苦労さまとありがとうございます!

やってみると分かるんだけど、結構たいへんな作業である。カッターやハサミの刃物も使っての細かい作業なので集中力も欠かせない。

バランス以外、青木さんがいつも言うことがある。

それは、基本と丁寧に、だ。

その丁寧にだけど、島ぞうりアートと同じ時間にステップアップした仲間がミシンで裁縫をやっている。

できあがった作品にアルプスのロゴのタグを付けているところに青木さんの指導が入る。

丁寧に、できるだけ丁寧にと。ぱっと見問題なく見える。が、よおく見るとの部分に指導。

というのも、これらの作品は商品になるのだ。
自分で使うものではなく、商品として世に出すものにはワンランク上のチェックが入る。

いつもだいたい穏やかな青木さんの声が少しだけ鋭くなる。


あ.........、スタッフの金城さん、なんと沖縄本島を彫っている(!)

細かいところまで丁寧に彫っている。
リアルな知念半島や辺戸岬。

仲間の一人が海中道路は?と言ったちょっとあと、なんと浜比嘉島、平安座島、宮城島、伊計島の与勝諸島を彫っていた!スゲー!!

前から思ってたんだけど、金城さん、もの作りをしてる風貌が人間国宝みたいに見える。笑

仲間がさらに、久高島は?古宇利島は?と容赦なく言う。金城さんは無言だ。
だけど、金城さんはこういうことをされると無言実行することがよくある。

黙々と作業をして、できあがると「ウラァーー!」とひと声あげ、できあがったものでみなを驚かせる。笑

バドミントンなんかの時間でもよく大声でプレイする。そういうときの金城さんはほんとに誰よりも熱い。普段は寡黙なんだけど本気を出した場面では、およそ誰よりも熱い。笑

今ごろきっと、津堅島(海中道路、与勝諸島の南のほうにある島です)も彫ってるかもしれない。

新しいことにも新しい仲間にも青木さんは基本から優しく丁寧に教えてくれる。

基本が大切だと根気強く教えている。

裁縫や小物作りが青木さんの得意分野だということにして、今回の島ぞうりアートはちょっと意外な感じがする。絵が上手なことは知ってたけど、まさか彫れるとは。しかも技術やセンスが人に教えられるレベルとはほんとにすごい!

ふとテーブルの上に目を凝らすと、イラストの紙に混ざって筆文字が見える。印刷したフォントのようだけど、聞いたらこれも青木さんが書いたとのこと。え!すごい上手!!

多才な青木さんは千葉県の出身。
おそらく他県もだと思われるが、新年には書初めをする。

その書初めの最高の賞である、書生会賞を五度連続で受賞している。

これは驚異の記録なんだけど、どうやらこの賞は千葉県オリジナルのものらしい。それにしてももの凄いんだけどね。

もうひとつ、青木さんは卓球もするとのこと。どれくらいかというとマイラケットを持っているそうだ。

そんな青木さんの時間だけど、欠席が目立つというか、向いてないと2回目からサボる仲間が最近多い←すいません。わたしもです。(苦笑)

実際小物作りが苦手な仲間も確かにいるだろう。じゃあやらないでいいかというのも、それはちょっと違う。

我々依存症に勧められることとして、新しいことをやってみるというのがある。

逆説的に言うと、今までと同じことはしないという言いかたもする。

今までと同じことをしていたら、今までと考えかたも変わらなくて、また良くない同じことをしてしまう。今までと同じこととは薬物やアルコールの使用、ギャンブルなどをまたやってしまうことになるのだ。いや、直結すると言ってもまったく過言ではない。

ある仲間は、できないことはやらない。ただ、めんどくさいことはやったほうがいいと言っていた。もちろんできないことをやらないというのは、今はやらずに棚上げしておくということだ。

新しいことや苦手なことに挑戦するのは、フレッシュな気持ちになる可能性があるし、きっと脳も活発になるだろう。今までと違う感覚は悪いはずがない。

今までは、いやなことは見てみぬふり。めんどくさいことは先延ばし先送り。新しいことはせずに毎日晩酌、もしくは常時飲酒。問題には取り組まず、飲んで一時的に忘れる。ひとつも物事は好転せず、問題が積み重なっていくのでまた飲む。毎日この繰り返し。だんだん自分が嫌になり、大目に見てくれる人も少なくなっていく。孤独になってまた飲む。周りに残っている人がいたら当たり散らす。

すいません。思い出し書いていてしんどくなってきましたよ(泣)

まあ、こんなだった日々からは段々と脱却できてきているので、青木さんと一緒にものを作りましょう!

もの作りが苦手な仲間もぜひ!

というのもただひたすらものを作っているだけではなく、仲間と青木さんとのおしゃべりがとっても楽しいし、よく今後の回復のヒントになる話が飛び出すのだ。

青木さんが単独で神がかったジョークを言ってくれるときもよくある。笑

島ぞうりを彫っていて、かぎ編みをやっていて、『西武警察』や the brilliant green の話も飛び出す青木さんの創作活動。それに恋バナもよくするよ。

また、楽しみにしてますね!

記事の話もあっちこっちに飛んでいるけど、青木さんとの時間がそういう感じって気もする。あ!いい意味でですよ!!

青木さん、いつもありがとうございます!!

気温の差が激しい今の沖縄。こういうときが要注意。

身体を労ってゆっくり取り組み前に進んでいきましょう!!

< 文章&写真 利用者 依存症のハル >

島ぞうりアート 


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Posted by アルプスセンター at 11:42│Comments(0)
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